2010 サマーシーズンBoxOffice プレビュー
|
「アイアンマン2」が華々しい幕開けを宣言してくれそうな今年のサマーシーズン興行。今年も話題作豊富で毎週のように大作が封切られるが、やはり1つ大きなキーワードになりそうなのが“3D”だろう。
今年の夏興行で3D映画を大きく謳っているのは、CGアニメの続編2本、「シュレック・フォーエバー」と「トイ・ストーリー3」。どちらも地力で2億ドル以上を稼ぐポテンシャルがあるが、3D景気で更なる上積みが期待できるだろう。特に「2」で4億ドル超というCGアニメとして最高のヒット実績を持つ「シュレック~」はこの夏の覇者を狙うフロントランナー。ドリームワークスとしては、この看板シリーズ最新作で、先を行くピクサーに一矢報いたいところだ。
3D化すれば4億ドルも夢ではない「アイアンマン2」も首位候補の一角。アーリーレビューでは「1」ほど出来がよくないらしいが、それえもビッグオープニングは確実視されており、興収では「1」超えも十分だ。「トワイライト」シリーズ最新作となる「Eclipse」もオープニングだけならこの夏最大級の数字を叩き出しそうで、総興収3億ドル突破も期待される。
予想が難しいのが「インセプション」。「ダークナイト」を5億ドル超のメガヒットに導いたクリストファー・ノーラン監督の最新作ということで、この夏最大の話題作には違いないのだが、いまだ物語の全容は明らかにされず、予告編から想像する範囲ではかなり一般受けの難しそうな内容。それでも圧倒的なイマジネーションの世界が市場を席捲すると見て2億ドル超のヒットを予想するが、難度高い物語展開に終始するようなら1億ドルに届かない大コケになる可能性もある。
他、個人的に期待したいのはフランス映画「奇人たちの晩餐会」をジェイ・ローチがリメイクする「Dinner for Schmucks」。サマーシーズンにコメディー映画が2億ドル超のヒットというのもあまり記憶にないが、それを期待したくなる企画だ。また、確実にヒットしないだろうが、エドガー・ライト監督の新作「Scott Pilgrim vs. The World」にも期待したい。この映画をサマーシーズンに拡大公開するという暴挙に出るユニバーサルには拍手を送りたい。
この夏のボム候補はシャマラン監督新作「エアベンダー」と、トム&キャメロン新作「ナイト&デイ」。後者は名手ジェームズ・マンゴールドの手腕次第では上昇の余地あるが、前者がヒットするイメージはどうしても沸いてこない。この作品でもダメなようだとシャマランのキャリアもいよいよ危ないが、どんな結果が待ち受けているか―。
|
|
アイアンマン2
|
監督 : ジョン・ファブロー
出演 : ロバート・ダウニー・Jr、ミッキー・ローク
配給 : パラマウント
封切 : 5/7
予想 : 3億5000万ドル (OP 1億3000万ドル)
期待 : ★★★ 3 |
|
解説 :2年前のサマーシーズンでもトップバッターとして登場し、オープニング興収1億ドル超を稼ぐ華々しいスタートを切った。作品のクオリティも高く、原作ファンにも愛された本作は最終的に国内だけで3億ドル超を稼ぐメガヒットを記録。続編もすでに世界各地で封切られており、前作以上の集客を見せている。国内でも1億5000万ドル級のオープニングを予想されているが、アーリーレビューでは作品の評価が今ひとつで、興収は前作を少し上回る程度に落ち着きそう。
|
ロビン・フッド
|
監督 : リドリー・スコット
出演 : ラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェット
配給 : ユニバーサル
封切 : 5/14
予想 : 1億6000万ドル (OP 4000万ドル)
期待 : ★★★★★★★ 7 |
|
解説 : カンヌ国際映画祭で堂々のオープニングを飾る歴史大作。アメリカ人もこのイギリスの英雄が大好きで、ケヴィン・コスナー主演の同名映画が大ヒットした実績もある。今回ロビン・フッドを演じるのはオーストラリア人のラッセル・クロウだが、「グラディエーター」で大成功を収めた黄金コンビ、リドリー・スコットとの再タッグでクオリティは保証付。久々に引き締まったボディのクロウが映画ファンを魅了すること間違いなしで、2億ドル超の興収も十分可能だ。 |
シュレック・フォーエバー
|
監督 : マイク・ミッチェル
出演 : マイク・マイヤース、キャメロン・ディアス
配給 : パラマウント
封切 : 5/21
予想 : 3億8000万ドル (OP 1億ドル)
期待 : ★★ 2
|
|
解説 : 1作目が2億6000万ドル、2作目が4億4000万ドル、そして前作が3億2000万ドルを稼いでいるドリームワークスが誇る大ヒットアニメシリーズ。2作目から3作目で興収を大きく落としているのは気になる材料だが、今回は3Dで巻き返しを図る。「アバター」「アリス・イン・ワンダーランド」と続く3D好景気の中、大きく3Dと謳えるのは大きな強み。自力で3億ドル近く稼げる作品だけに、3D景気を見込んで再び4億ドル近くを稼ぐ算段も。
|
プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂
|
監督 : マイク・ニューウェル
出演 : ジェイク・ギレンホール、ジェマ・アータートン
配給 : ディズニー
封切 : 5/28
予想 : 8000万ドル (OP 2500万ドル)
期待 : ★★★★ 4 |
|
解説 : 日米同時公開となるジェリー・ブラッカイマー印の娯楽超大作。のはずなのだが、地味な主演スターのせいか、公開が近づいても一向に盛り上がりを見せない不思議。「ハリポタ/炎のゴブレット」も成功させたマイク・ニューウェル監督だけに作品の質は期待できそうだが、ゲームが原作という裾野の狭さ、集客力に乏しい主演スターら不安要素は多い。同週公開「セックス~」とは客層を分けそうで、男性客のなだれ込みに期待したいところ。 |
セックス・アンド・ザ・シティ2
|
監督 : マイケル・パトリック・キング
出演 : サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル
配給 : ワーナー
封切 : 5/28
予想 : 1億6000万ドル (OP 6000万ドル)
期待 : ★ 1 |
|
解説 : 前作は女性キャスト主演映画としては映画史上最高のオープニング記録を樹立するなど華々しい成功を収めた。TVシリーズから映画化まであれだけの時間を要したが、1作目がヒットしてから2作目が製作されるまでのインターバルは驚くほど短かった。これは当然プラスに働くはずで、少なくとも前作の興行水準はクリアしてくるだろう。逆にそれ以上の客層を引っ張ってくることも難しく、やはり上限は前作同様1億6000万ドル付近となる。
|
Killers
|
監督 : ロバート・ルケティック
出演 :アシュトン・カッチャー、キャサリン・ハイグル
配給 : ライオンズゲート
封切 : 6/4
予想 : 6000万ドル (OP 2000万ドル)
期待 : ★★★ 3 |
|
解説 : 幸せな結婚生活を送っていた夫婦だったが、ある日妻は、夫が賞金首の殺し屋であることを知る!という、「Mr. & Mrs.スミス」的なデートムービー。主演スターの格は1枚落ちるが、カッチャーもハイグルも今が旬のBoxOfficeスターだけに侮れない。ただし、配給がこの手の映画の宣伝が下手なライオンズゲートというのは大きなマイナス材料。ディズニーかワーナーの配給だったらもう2~3,000万ドルは上乗せできそうなところだが。
|
Get Him to the Greek
|
監督 : ニコラス・ストーラー
出演 : ジョナ・ヒル、ラッセル・ブランド
配給 : ユニバーサル
封切 : 6/4
予想 : 8000万ドル (OP 3000万ドル)
期待 : ★★★★★ 5 |
|
解説 : 予想外の大ヒットを飛ばした「寝取られ男のラブ・バカンス」からスピンオフ・ムービーが登場。“寝取った”男のほう、ロック・スターのアルダス・スノーが巻き起こす騒動に、彼の付き人が振り回される。監督・キャストもオリジナルメンバーが再集結し、もちろんジャド・アパトゥも製作に名を連ねる。前作ほどの成功は望むべくもないが、アパトゥが背後にいる限り下手な成績には終わらないだろう。
|
特攻野郎Aチーム:THE MOVIE
|
監督 : ジョー・カーナハン
出演 : リーアム・ニーソン、ブラッドリー・クーパー
配給 : 20世紀フォックス
封切 : 6/11
予想 : 1億7000万ドル (OP 6000万ドル)
期待 : ★★★★★ 5 |
|
解説 : 80年代に一世を風靡したTVドラマシリーズが現代に甦る。隊長役のリーアム・ニーソンをはじめ、今ハリウッドで最もモテる男ブラッドリー・クーパー、「第9地区」でブレイクしたシャールト・コプリーなど旬の面子が揃った。ごく内部の情報では試写の評判が非常に良いらしく、配給のフォックスは作品の出来に相当の自信がある様子。客層が男性に限られるのが惜しいが、TVファンを取り込んで大ヒットも夢ではなさそうだ。
|
ベスト・キッド
|
監督 : ハラルド・ズワルト
出演 :ジャッキー・チェン、ジェイデン・スミス
配給 : ソニー
封切 : 6/11
予想 : 8000万ドル (OP 2500万ドル)
期待 : ★★★★ 4 |
|
解説 : 84年に公開されるや社会現象となる大ヒットとなり、ラルフ・マッチオとノリユキ・パット・モリタの名を一躍世界に知らしめた人気シリーズが甦る。主演にはウィル・スミスの愛息ジェイデンと、アジアが誇るカンフー・スター、ジャッキー・チェン。これ以上ない組み合わせで期待度も上がるが、監督は前作「ピンク・パンサー2」で痛い失敗を犯した人物だけに過信は出来ない。内々のスクリーニングでは好評のようだが、果たして。 |
トイ・ストーリー3
|
監督 : リー・アンクリッチ
出演 : トム・ハンクス、ティム・アレン
配給 : ディズニー
封切 : 6/13
予想 : 3億2000万ドル (OP 9000万ドル)
期待 : ★★★★★ 5 |
|
解説 : 王者ピクサーの看板シリーズ第3弾が前作から約10年ぶりに帰ってくる。インターバルは空いたが、キャラクターたちの認知度・浸透性は非常に高く、さらに昨年1&2の3D版が全米公開されており、10年のブランクはまったく心配ない。大人になったアンディとおもちゃたちの別れが描かれる本作は、より大人向けの内容になっており、ファミリーを中心とした集客は1&2を上回るだろう。さらに3D上映特別料金も加わり、シリーズ最高興収を稼ぎ出すのは間違いない。
|
Jonah Hex
|
監督 : ジミー・ヘイワード
出演 : ジョシュ・ブローリン、ミーガン・フォックス
配給 : ワーナー
封切 : 6/18
予想 : 6000万ドル (OP 2000万ドル)
期待 : ★★★★★ 5 |
|
解説 :日本ではほとんど知られていないが、全米では人気の高いグラフィック・ノベルがついに映像化。顔の半分が焼け爛れた賞金稼ぎが、助けた娼婦とともに、ブードゥー今日の呪術師と対峙する西部劇だ。ヒーローものがカネになることはハリウッドの常識とはいえ、この異形のダークヒーローが一般受けするかどうかは微妙なところ。撮影途中の監督交代劇もマイナス要素で、大化けする可能性は少ない。いかに好調なワーナーといえど、この映画を大ヒットに導くのは至難の業だろう。
|
俺たちグローンアップス
|
監督 : デニス・デューガン
出演 : アダム・サンドラー、サルマ・ハエック
配給 : ソニー
封切 : 6/25
予想 : 1億5000万ドル (OP 4000万ドル)
期待 : ★★★★★★ 6 |
|
解説 : そのほとんどの主演コメディーが1億ドル以上を稼ぐBoxOfficeスター、アダム・サンドラー。ドラマに寄った数本以外はすべて大ヒットという抜群の安定感で、お笑い純度100%の本作もヒットは間違いないところ。デューガン&サンドラーは過去に3本でコンビを組んでいるが、最大のヒットとなった「ビッグ・ダディ」の興収記録(1億6400万ドル)を超える数字も十分にありうる。興収が1億ドルを下回ることはまずないだろう。
|
ナイト・アンド・デイ
|
監督 : ジェームズ・マンゴールド
出演 : トム・クルーズ、キャメロン・ディアス
配給 : 20世紀フォックス
封切 : 6/25
予想 : 5500万ドル (OP 1400万ドル)
期待 : ★★★★ 4
|
|
解説 : トム・クルーズ&キャメロン・ディアスという超強力コンビによるアクション・コメディーとあれば、夏の主役を張れる超大作!……というのはもう10年前の話。今やすっかり集客力の衰えた2人の顔合わせは今さら感が強く、映画ファンに対する強力なアピールにはなりえない。唯一の希望は名手ジェームズ・マンゴールドによるメガホンだが、恋愛、アクション、コメディーという本作が持つ要素のどれもマンゴールドの得意分野とは言えず、不安が残るのも事実。予告編を観る限り出来は悪くなさそうだが、「Mr. & Mrs.スミス」の二番煎じという評価に落ち着きそうな気配もあり、さらにこの夏もう1本同系映画(「Killers」)も公開されるとあって、色褪せた主演スターによる色褪せたジャンル映画、という有難くないイメージが先行している今、残念ながらヒットを楽観できる要素はない。
|
The Twilight Saga: Eclipse
|
監督 : デヴィッド・スレイド
出演 : ロバート・パティンソン、クリステン・ステュワート
配給 : サミット
封切 : 7/2
予想 : 2億8000万ドル (OP 1億5000万ドル)
期待 : ★★ 2 |
|
解説 : 1作目のオープニング興収が6800万ドル、2作目にいたっては初日だけで7200万ドルを稼いでしまったお化けシリーズ第3弾が今年も登場。1,2作目はともに11月の公開だったが、3作目はサマーシーズンに公開日をシフト。最初の週末で興収の半分以上を稼ぐ本作にとって、夏興行は打ってつけのはずで、この公開日シフトはプラスに働くだろう。最初の週末で1億6000万ドル超が目標になるが、引く波も早い夏興行では、総興収は2作目(2億9000万ドル)を下回る可能性もある。 |
エアベンダー
|
監督 : M・ナイト・シャマラン
出演 : ノア・リンガー、ニコラ・ペルツ
配給 : パラマウント
封切 : 7/2
予想 : 5000万ドル (OP 1500万ドル)
期待 : ★★★ 3 |
|
解説 : この夏最大のビッグ・ボムとなる可能性が高いシャマラン・ムービー。20世紀フォックスの元で撮った前作「ハプニング」はそこそこの興収を稼いだものの、作品自体は失笑の的となってしまったシャマランが、ついに独自のスタイルを捨て、新たなジャンルへの挑戦を表明したのが今回の新作だ。あのハッタリ映画が観られなくなってしまうのは残念だが、果たしてシャマランは普通のハリウッド監督として生きていけるのかが問われることになる。有名な原作に力を借りたいところだが、夏興行で生き残っていけるだけのインパクトはなく、今のところ、“あの”シャマラン新作という悪評だけが先行している感があり、興行的成功は難しいと言わざるを得ない。
|
Despicable Me
|
監督 : ピエール・コフィン、クリス・ルノー
出演 : スティーヴ・カレル
配給 : ユニバーサル
封切 : 7/9
予想 : 8000万ドル (OP 2500万ドル)
期待 : ★★★ 3 |
|
解説 :CGアニメというヒットの鉱脈をいまだ掘り当てられないユニバーサルが、今度こそとばかりに夏商戦に送り込むのが本作。マッド・サイエンティストがひょんなことから同居することになってしまった子供たちに翻弄される様を描くファミリー・コメディーで、スティーヴ・カレル、ジェイソン・シーガル、ウィル・アーネットらおなじみのコメディ・スターたちが声の吹き替えを担当する。ユニバーサルのCGアニメとしては過去最高のヒット(これまでの記録は「ねずみの騎士デスペローの物語」の5000万ドル)となるポテンシャルを秘めた作品だ。
|
プレデターズ
|
監督 : ニムロッド・アーントル
出演 : エイドリアン・ブロディ、ローレンス・フィッシュバーン
配給 : 20世紀フォックス
封切 : 7/9
予想 : 7500万ドル (OP 3500万ドル)
期待 : ★★★ 3 |
|
解説 : アーントルの監督クレジットは名ばかりで、実はプロデュースを務めるロバート・ロドリゲスがほとんど現場を取り仕切っていたという目撃談もある「プレデター」シリーズ最新作。87年のシュワ主演作以降、「プレデター2」「エイリアンVSプレデター」「エイリアンVSプレデター2」と都合4本が公開されているが、実は「AVP」1作目の8000万ドルが興収の上限で、それほど大当たりは期待できない。固定ファンが多いので最初の週末はそれなりの興収をあげるだろうが、総興収は1億ドルに満たないところで失速しそうだ。
|
魔法使いの弟子
|
監督 : ジョン・タートルトーブ
出演 : ニコラス・ケイジ、ジェイ・バルチェル
配給 :ディズニー
封切 : 7/16
予想 : 1億5000万ドル (OP 5000万ドル)
期待 : ★★★★★ 5 |
|
解説 : この夏2本目のジェリー・ブラッカイマー印の娯楽大作。「ナショナル・トレジャー」で実績のある製作&監督&主演トリオが再結集して放つ新作だけに、「~ペルシャ」よりもヒットの確度は高い。「クール・ランニング」も手がけたタートルトーブはソフトタッチの演出が売りで、ディズニー映画にぴったりの監督。今回の新作もファミリーが安心して見られる1本に仕上がっているだろう。魔法使いというキーワードが子供に刺されば大化けもある。 |
インセプション
|
監督 : クリストファー・ノーラン
出演 : レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙
配給 : ワーナー
封切 : 7/16
予想 : 2億2000万ドル (OP 8000万ドル)
期待 : ★★★★★★★★★★ 10 |
|
解説 :興行の行方を読むのが非常に難しい1本。「ダークナイト」の実績を見ればこの夏1番のヒットとなる可能性すらある作品だが、予告編を観る限り、かなり作家性が強く難度も高そうで、一般受けを拒絶するタイプの作品かもしれない。最初の週末こそ話題性からビッグオープニングになるだろうが、その後急速に失速する可能性もある。ただ、「ダークナイト」の難度を受け入れた米興行だけに、ノーランが仕掛ける脳内アドベンチャーも受け入れられる余地はある。個人的にはこの夏1番観たい作品。
|
ソルト
|
監督 : フィリップ・ノイス
出演 : アンジェリーナ・ジョリー、キウィテル・イジョフォー
配給 : ソニー
封切 : 7/23
予想 : 1億1000万ドル (OP 3500万ドル)
期待 : ★★★★★★ 6 |
|
解説 : 元々はトム・クルーズ主演で進められていた企画が、主人公の性別を変え、アンジェリーナ・ジョリー主演で再スタート。厳選された企画だけが俎上に載せられるトム・プロジェクトだけに、素材の面白さは折り紙付。むしろ負のスパイラルに陥っているトム主演より、絶好調のアンジー主演になったことで興行的にもクオリティ的にもプラスに転じるのでは、というのが大方の見方だろう。ただし、女性主演の映画には興行的な限界あり、アンジー単独主演作としては「トゥームレイダー」「ウォンテッド」の1億3000万ドル台が今のところの上限。本作もこれらを大きく上回ることは考えにくく、まずは1億ドルライン突破が目標となる。
|
Dinner for Schmucks
|
監督 : ジェイ・ローチ
出演 : スティーヴ・カレル、ポール・ラッド
配給 : パラマウント
封切 : 7/23
予想 : 2億3000万ドル (OP 5000万ドル)
期待 : ★★★★★★★★★ 8 |
|
解説 : フランスで大ヒットした98年製作の「奇人たちの晩餐会」をハリウッドでリメーク。「オースティン・パワーズ」や「ミート・ザ・ペアレンツ」など傑作コメディーを連発する天才監督ジェイ・ローチのメガホンなら、おフランスな皮肉が楽しかったオリジナルの焼き直しも不安はない。凡作「ミート・ザ・フォッカーズ」を2億7900万ドルの大ヒットに導いた年末年始興行のほうが結果を残せる気もするが、夏興行でも大爆発を期待したいところ。第2の「ハングオーバー」を期待される以上、2億3000万ドル級の数字を残したい。
|
Cats & Dogs: The Revenge of Kitty Galore
|
監督 : ブラッド・ペイトン
出演 : ベット・ミドラー、クリス・オドネル
配給 : ワーナー
封切 : 7/30
予想 : 7000万ドル (OP 2500万ドル)
期待 : ★ 1 |
|
解説 : 前作から約10年が経過しているので、今さらリベンジと言われても……という完全に機を逸した感のある続編だが、一応前作は北米市場だけで9300万ドル、世界興収2億ドルを稼いだヒット作。前後の週に大人向け映画の公開が続くので、ファミリー向けに最適な選択肢となることは間違いなく、そこそこの数字は残せるだろう。大作ひしめくサマーシーズン興行において、なぜかこの週だけ話題作の公開がなく、ライバルが手薄なのも大きなプラス材料だ。
|
The Other Guys
|
監督 : アダム・マッケイ
出演 : ウィル・フェレル、マーク・ウォールバーグ
配給 : ソニー
封切 : 8/6
予想 : 1億2000万ドル (OP 4000万ドル)
期待 : ★★★★★★★ 6 |
|
解説 : 当たり外れが大きく、なかなか予想のしづらいウィル・フェレル主演作。ここ数年は1作置きに当たりと外れを繰り返しており、順番的には今回が当たりの番だが、はてさて。ただ、監督のアダム・マッケイとは相性良く、傑作「タラデガ・ナイト オーバルの狼」をはじめ、「俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-」「俺たちニュースキャスター」の3作はいずれもヒットしている。(ただしマッケイは大コケした前作「マーシャル博士の恐竜ランド」では製作総指揮を務めている)予告編を観る限り、今回はかなり受けの良さそうな題材で、笑いの要素も満載。当たりを期待してもよさそうだ。
|
Step Up 3-D
|
監督 : ジョン・チュー
出演 : シャーニ・ヴィンソン、リック・マランブリ
配給 : ディズニー
封切 : 8/6
予想 : 1億ドル (OP 3000万ドル)
期待 : ★★★★ 4 |
|
解説 : 1作目が6500万ドル、2作目も5800万ドルを稼いでいるダンス映画のヒット・シリーズ最新作が3Dでスクリーンに登場。流行の3Dでダンス映画を観られるというなかなかセンセーショナルなアプローチは若者たちのハートを掴むだろう。下手をすると、同日公開の「The Other Guys」が食われる可能性もある。ダンス映画としては前人未到の1億ドル(「サタデーナイト・フィーバー」は当時のレートで9400万ドル)を突破するポテンシャルすらあると見るが、果たして市場はどんな反応を示すか。
|
食べて、祈って、恋をして
|
監督 : ライアン・マーフィ
出演 : ジュリア・ロバーツ、ハヴィエル・バルデム
配給 : ソニー
封切 : 8/13
予想 : 6000万ドル (OP 1500万ドル)
期待 : ★★★★ 4 |
|
解説 : 「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」「Glee」と大ヒットTVドラマを連発して一躍寵児となったライアン・マーフィの劇場用映画2作目。1作目の「ハサミを持って突っ走る」は期待はずれに終わったが、その後「Glee」をヒットさせて劇場用映画に再挑戦となる。今回も主演のジュリア・ロバーツを迎え、豪華キャストで華々しい船出となるが、2度目の挑戦で今度こそ結果を出せるか。ジュリアはかつての集客力はないとはいえ、悪くても6000万ドル付近の興収は保証してくれるBoxOfficeスター。作品の出来次第では1億ドル超の目もある。
|
Scott Pilgrim vs. the World
|
監督 : エドガー・ライト
出演 : マイケル・セラ、メアリー・エリザベス・ウィンステッド
配給 : ユニバーサル
封切 : 8/13
予想 : 13500万ドル (OP 1000万ドル)
期待 : ★★★★★★★★★★ 9 |
|
解説 : 「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ」の奇才エドガー・ライトの新作をサマーシーズンに拡大公開しようなどという発想自体がかなり無謀で、到底ヒットなど期待できそうもないのだが、とりあえず応援したい気持ちでいっぱいなのでここで取り上げる。マイケル・セラ扮する主人公が女の子に一目惚れ。しかし、ナゼか彼女と付き合うには、彼女と昔付き合っていた7人と戦って勝たなければならないのだった!という滅茶苦茶な設定のイノセントなラブ・アクション・コメディー。予告編を観ると、ハリウッドに来てもライトの個性は失われていないようで、楽しそうな場面が多すぎて今から公開が待ちきれない。というか、このままでは「ホット・ファズ」同様、署名活動でもしないと日本公開が危ういので、何とか全米で「ダークナイト」級の大ヒットとかいう奇跡を起こしてほしいのだが、たぶん無残に散ることになるだろう。まだ上映劇場数は明らかになっていないが、この映画を3000館以上で封切るようなことがあったら、ユニバーサル、バカだけどちょっと好きになっちゃうかも。
|
エクスペンダブルズ
|
監督 : シルベスター・スタローン
出演 : シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム
配給 : ライオンズゲート
封切 : 8/13
予想 : 9000万ドル (OP 2500万ドル)
期待 : ★★★★★★★★★ 8 |
|
解説 : 超豪華キャストが終結したB級アクションの集大成のような映画。子供の頃夢に見た、あのアクション俳優たちが総結集する夢の企画が実現するというだけで心が熱くなる思いだが、市場はこの熱い企画にどう反応するのか。スタローン自身にすでに集客力はなく、かつての威光に頼った続編企画で食いつないでいるような状態だが、オールスターを集めたこの企画でもう一花咲かせたいところ。当面の目標は自身の近年最高のヒットとなった「ロッキー・ザ・ファイナル」の7000万ドル超えだが、個人的には1億ドルに手が届くところまでは頑張ってもらいたい。
|
|
|
|
|
アカデミー賞サイト オスカーノユクエ
ご意見・ご感想は  まで
|
::当サイトはリンクフリーです。
::当サイトはYahoo! JAPANの【アカデミー賞】に登録されています。
::当サイトは日経新聞で紹介されました。
::週刊朝日にてHollywood噂の先取り連載中。 |
|
| |