
[Weekend Report] 「WALL・E」「ウォンテッド」ともに好調なデビュー!
ピクサーの新作「WALL・E/ウォーリー」が定位置でのデビュー。オープニング興収の6250万ドルは、「ファインディング・ニモ」「Mr.インクレディブル」「モンスターズ・インク」に続き、ピクサー・アニメとしては4番目の好記録となる。
ゴミだらけの地球に取り残されたロボットWALL・Eの冒険を描いた本作は、冒頭の30分間、声を発せぬWALL・Eの一人芝居で台詞一切なしという文字通りの冒険を敢行。結果、これまでに類を見ない“クラシック”CGアニメの誕生と批評家から絶賛されている。監督は「ファインディング・ニモ」を手がけたアンドリュー・スタントン。ピクサー史上最大のヒット作にしてアカデミー賞受賞作「~ニモ」に迫る成功を成し得ても不思議はない。興収のほうはとりあえず、「レミーのおいしいレストラン」の2億600万ドル、「カーズ」の2億4400万ドル超えが目標となる。うまくいけば、「Mr.インクレディブル」の2億6100万ドル超えも夢ではないだろう。さすがに「~ニモ」の3億3900万ドル超えは厳しいだろうが、それでもピクサーのブランド力を一層高める成功作であることに変わりはない。
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[Weekend Report] 新旧コメディー・スター対決を制したのはS・カレル!
コメディ界の新星スティーヴ・カレルとかつての帝王マイク・マイヤーズの主演作がガチンコ対決した注目のBoxOffice。果たしてどちらの作品に軍配が上がるのかで様々な憶測を呼んでいたこの対決を制したのは、やはり今が上り調子のカレル新作「ゲット スマート」のほうだった。
「ゲット スマート」は、60年代後半に人気を博した同名TVシリーズの映画化。アメリカの秘密スパイ組織に属するエージェントのマックスウェル・スマート(カレル)が、凶悪な犯罪シンジケートKAOSの陰謀を阻止せんと奮闘する。しかし元々アナリストとして机仕事に従事してきたスマートは、相棒の女スパイ、エージェント99(アン・ハサウェイ)に完全に遅れをとる始末で……。
カレルは去年の夏も「エバン・オールマイティ」でBoxOfficeに参戦。高い期待を寄せられるも、興収は最低ラインの1億ドルをやっと超える程度で失望の声が聞かれた。カレルにとっては名誉挽回のチャンスとなる今回、3日間のオープニング興収は3900万ドル超とマズマズの結果を残した。ライバル視された「ラブ・グル」の約3倍の興収とあって、コメディー映画対決には完勝だ。
この分なら「エバン~」の興収はクリアできそうで、最終的には1億2000~3000万ドル付近の商いになりそうだ。
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[Weekend Report] 新生ハルクがV!シャマラン新作も好スタート!
03年にアン・リーが映画化した「ハルク」から5年。主演に演技派エドワード・ノートンを据え、「トランスポーター」の新鋭監督ルイ・レテリエがメガホンをとった新しいハルク、その名も「インクレディブル・ハルク」がスクリーンに甦った。
前作「ハルク」はアカデミー賞監督アン・リーの起用によりクオリティの高い映画に仕上がるはずだったが、批評家からの評価は今ひとつ。さらに、オープニング成績こそズバ抜けていた(3日間興収6200万ドル超)ものの、その後急激に数字を落とし、最終的には1億3200万ドルの興収に留まった。申し分ない数字にも見えるが、配給のユニバーサルはこれを失敗と判断。5年のブランクを空け、新たなハルクの創造に賭けた。
ノートン&レテリエが作り出した新しいハルクは、オープニング3日間で5400万ドルを稼ぎ出す上々のスタート。数字では前作に劣ったが、批評家からの好意的なレビューを見る限り、前作のような急激な落ち込みは避けられそう。最終的には前作超えの数字も十分達成できそうで、5年のブランクを空けての続編製作は成功だったと言えそうだ。
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[ひとくちレビュー] インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
インディ初体験世代に向けられた新冒険ファンタジー
    
高校時代に劇場に何度も足を運び、観る度に映画の醍醐味を味わわせてくれたバイブルが前作「最後の聖戦」。今思えば奇跡的なこの傑作に比べると、今回の新作は少しピントのずれた凡作にしか映らない。一口で言ってしまえばサービス過剰。画的に派手な必要のない見せ場が盛り込まれるあたりは、いかにも今時のハリウッド映画だ。そもそもインディが誕生したのは、スピルバーグやルーカスが少年時代に胸をときめかせた連続活劇をスクリーンに蘇らせるのが目的だったと聞く。2人がインディを初めて見る世代に、同じような感動を味わってもらおうとして作ったのがこの映画なら、その感性についていけない自分は置いてけぼりを食った気分。昔ながらのインディファンは同じ気持ちでは。今時のハリウッド大作に見劣りしても、多少古臭いアナログなアクションでも、ハリソン・フォードの動きが緩慢でも、そこにインディの世界があればファンは満足できたはず。でも……。正直、エンドロールでお待ちかねのレイダース・マーチが流れても心躍ることはなかった。スケールアップが命題のハリウッドだけに続編は期待したくない。
[Weekend Report] パンダ好スタートで「WALL-E」の機先を制す!
打倒ピクサーの一番手を自負するドリームワークス・アニメーションの新作「カンフー・パンダ」が優秀な数字で首位デビュー。批評家受けもよく、追って公開されるピクサー新作「WALL-E」の機先を制した。
ジャック・ブラック、ダスティン・ホフマン、アンジェリーナ・ジョリー、ジャッキー・チェンらスター勢揃いのボイスキャストがそれぞれに持ち味を発揮した楽しいアニメに仕上がっているようで、オープニング3日間で6000万ドルを稼ぎ出すロケットスタートを切った。これは、ピクサーの「カーズ」にわずかに及ばないものの、6月公開作品としては史上4番目となる好記録。同じく6月公開の「レミーのおいしいレストラン」を1300万ドルも上回る、周囲の予想を超えるビッグオープニングだ。このまま順調に推移すれば、「レミー~」の興収2億ドルに迫る大ヒットが期待できそうだ。ドリームワークスにとっては、「シュレック」に続くドル箱シリーズの誕生となった。
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[Weekend Report] 人気TVシリーズ映画化が「インディ」V2を阻止!
98年に放送を開始するや、全米で社会現象となる大ヒットを記録した伝説のドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」がついに映画化。主演のサラ・ジェシカ・パーカーとキム・キャトラルの不仲からなかなか製作が進まなかった本作だが、ドラマ終了から4年の月日を経てようやく映画の公開にこぎつけた。
旬を過ぎた女優たちのおしゃべりを映画ファンが劇場まで聞きに来るのか疑問の声もあったが、ふたを開けてみれば初日の金曜に周囲の予想を大きく上回る2700万ドル近くを売り上げる大盛況となった。これは「インディ」の同日売上げの2倍以上という凄まじい数字で、金曜の夜にカップル・アダルト層が見るのに最適な映画であることを証明している。逆に、土日になると急激に勢いは衰え、当然ながらファミリー層には受けていないことも数字として現れている。最終的には3日間で5500万ドルのビッグオープニングとなり、「インディ」のV2を阻む大金星をあげた。結果的には、連日ゴシップ誌に取り上げられたパーカーとキャトラルの不仲もいい宣伝になったということか。この分なら1億5000万ドル超の大ヒットも狙え、続編製作の話も出てきそうな気配だ。
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巨匠シドニー・ポラック、逝く
85年にアカデミー賞を受賞した「愛と哀しみの果て」や、傑作コメディ「トッツィー」らを監督、俳優・プロデューサーとしても活躍したシドニー・ポラックが、癌のため73年の生涯を閉じた。昨年は話題作「フィクサー」をプロデュースし、俳優としても出演。まだまだ元気なところを見せていただけに、突然の訃報には驚くばかり。
監督としての近作「ザ・インタープリター」や「ランダム・ハーツ」らには往年の冴えは見られなかったものの、プロデューサーとしては良作を連発し、センスのよさを見せ付けていた。俳優としても実に味のある存在で、特に俳優デビューとなった「トッツィー」ではダスティン・ホフマンを相手に一歩も退かない名演を見せていた。
晩年は製作会社ミラージュ・エンタープライズの経営に当たっていたが、奇しくも共同経営者であるアンソニー・ミンゲラも今年3月に急逝している。
「トッツィー」は個人的にベスト作品の1本なので、ポラック監督の死はとても残念です。ご冥福をお祈りします。
[Weekend Report] いよいよ今年の主役登場!超破格オープニングも…!?
いよいよこの夏、いや今年最高の話題作「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」がBoxOfficeにお目見えだ。度重なる脚本のリライトを経て難産の末に誕生したシリーズ最新作は、一足先にカンヌ国際映画祭でヴェールを脱ぎ、喝采に包まれた。配給のパラマウントは、一昨年ソニー・ピクチャーズが「ダ・ヴィンチ・コード」をカンヌでお披露目し、結果悪評を広めるに留まってしまった失敗を繰り返さんと、カンヌでは記者会見を上映前に行うなど厳重な警戒態勢をとった。ただ、辛口の批評が飛び交うカンヌではさすがに否定評も聞かれたものの、反応は概ね良好で、19年待った甲斐があったとする声が多かった。陣営にとっても狙い通りの船出と言えるだろう。
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[2008 Cannes] コンペティション部門結果速報!
審査員長ショーン・ペンほか審査員たちが選んだのは、意外や意外、フランスの新鋭ローラン・カンテ監督がある学校を舞台に母国の現状を描いた「壁の中で(原題)」だった。下馬評ではまったく有力視されていなかっただけに、受賞は驚きをもって迎えられた。
イーストウッドに初のパルム・ドールが手渡されるのかどうかに注目が集まっていたが、ペンら審査員のチョイスは、昨年のスティーヴン・フリアーズ同様、徹底的な若手の発掘だった。最高賞のカンテほか、グランプリのマッテオ・ガローネ、審査員賞のパオロ・ソレンティーノらは今回のメンバーの中ではまだまだ世界的な知名度の低い有望株。これからの才能を積極的に応援する姿勢が見て取れた。
逆に、世界の映画賞で豊富な受賞実績を持つベテランたちはことごとく賞を逃した。注目のイーストウッドは、キャリアを賞賛した“特別賞”という、何ともお茶を濁したような賞で主要賞から締め出された。そんな中で脚本賞を受賞したダルデンヌ兄弟は、よほどの力量・完成度と認められていいだろう。
主演男優賞は下馬評通りベニチオ・デル・トロ(CHE)が受賞。その他の部門がサプライズ続きだったことを思うと、ベニチオの受賞は逆にサプライズといっていいかもしれない。それだけ演技が突出していたということか。
ひとつ、首をかしげるのは、イスラエルのアニメ作品「Waltz with Bashir」の無冠。現地での評判は高く、審査員に昨年「ペルセポリス」でグランプリを受賞したマルジャン・サトラピや、イスラエル出身のナタリー・ポートマンが名を連ねていたにも関わらず、何の賞にもひっかからなかったのはナゼ?さすがに2年続けてアニメ作品に重要賞を与えるのは躊躇われたか。
■パルム・ドール
「壁の間で(原題)」(ローラン・カンテ監督)
ENTRE LES MURS(THE CLASS)
■審査員グランプリ
「ゴモラ(原題)」(マッテオ・ガローネ監督)
GOMORRA
■審査員賞
「神(原題)」(パオロ・ソレンティーノ監督)
IL DIVO
■監督賞
ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
「スリー・モンキーズ(原題)」
■男優賞
ベニチオ・デル・トロ
「チェ(原題)」
■女優賞
サンドラ・コルヴェローニ
「境界線(原題)」
■脚本賞
ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
「ロルナの沈黙(原題)」
■特別賞
クリント・イーストウッド「チェンジリング(原題)」
カトリーヌ・ドヌーヴ「あるクリスマスの物語(原題)」
「インディ4」BoxOffice速報
初日の木曜が$25,041,072、2日目の金曜が$31,000,000の売り上げ。すごい数字には間違いないが、業界予想をやや下回る結果か。土日に数字を落とさず、4日間トータルで1億2000万ドルはクリアしたいところだが……。米国内で4億ドルを売り上げるには、リピーターの獲得が必須になりそうだ。
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