[US BoxOffice] 2010年2月5日(金)~2月7日(日)興行成績
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「アバター」ついに陥落!L・ハルストレム新作恋愛劇が首位に立つ! |
ついに7週にして「アバター」の天下が終わりを迎えた。世界興収&北米興収No.1を達成したモンスタームービーの8週連続首位を阻んだのは、意外な伏兵だった。
前作「HACHI 約束の犬」が全米では未公開のままDVDスルーとなってしまったラッセ・ハルストレム監督の新作「Dear John」が、オープニング3日間で3200万ドルを稼ぐロケットスタートを見せ、2位「アバター」に大差をつけて首位デビューを飾った。世界中の若者たちから涙を搾り取った恋愛映画のバイブル「きみに読む物語」の原作者が06年に発表した同名小説の映画化で、911テロによって引き裂かれる若いカップルの悲恋を描いた感動作だ。
911テロの余波で戦地への赴任を余儀なくされる軍人を「G.I.ジョー」のチャニング・テイタムが、残される恋人役を「マンマ・ミーア」のアマンダ・セイフリードが演じている。今人気絶頂の若手2人を主演に迎えたこの恋愛劇の製作費はわずかに2500万ドルで、たったの2日間で製作費を回収するという驚きのヒットとなった。
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主要部門ノミネーション予想コンテスト結果発表
お待たせしました。
毎年恒例、主要部門ノミネーション予想コンテストの結果を発表します。
今年もたくさんの方にご参加いただきありがとうございます。アカデミー賞を楽しみにしている同志の方々がこんなにもたくさんいるという事実に励まされます。激励のコメントも多数いただき、感謝しております。
さて!今年も非常に高いレベルでの争いとなりましたが、優勝者はこのコンテスト常連のあの方でした。毎年毎年、本当に驚くべき予想精度の高さです。
主要部門ノミネーション予想コンテスト結果はこちら
長編アニメ部門で「ポニョ」を破ったアニメは何者!?
今年のアカデミー賞で最大級のサプライズ・ノミネートと言っても過言ではないのが、長編アニメーション映画賞部門でノミネートされた「The Secret of Kells」だ。この作品、アメリカでは昨夏開催されたニューヨーク国際子供映画祭(New York International Children's Film Festival)で上映され、今年3月から順次公開される予定のフランス製アニメ。幼い少年が、海賊たちの手から国宝"Book of Kells"を守るというプロットで、画像を見てもらえばわかるように、かなり特徴のある絵柄で独特の表現が用いられている。
実はこの作品が見事ノミネートを勝ち取った背景には、配給のGKIDSフィルム(ニューヨーク国際子供映画祭の配給Division)によるWEB戦略が大きく関与しているようだ。宣伝チームは作品のPRに多額の宣伝費をかける代わりに、EメールやFacebookなどで数多のアニメスタジオに対して草の根的なキャンペーンを展開。作品の評価をバイラルに広めていった。スタジオに勤めるプロたちによるクチコミは強力で、その評判はついにアカデミー会員たちにも届いたということだ。
米国ではディズニーによって配給された「崖の上のポニョ」は、受賞が確実視される同社の「カールじいさんの空飛ぶ家」との兼ね合いから、おそらく満足なPRキャンペーンを敷いてもらっておらず、そのあたりの差が今回如実に出てしまったと言えそうだ。
アカデミー賞ノミネーション発表!協会の思惑通りの結果に!?
第82回アカデミー賞ノミネーションが発表され、本命視されている「ハート・ロッカー」と「アバター」がともに最多9部門にノミネートされた。
奇しくもキャスリン・ビグローとジェームズ・キャメロンの元夫婦による作品が今年一番の栄冠を競って争うわけで、ノミネート枠の拡大といい、メガヒット作「アバター」の存在といい、これほど話題性に富んだアカデミー賞は過去に例がないだろう。
作品賞部門では「しあわせの隠れ場所」が大逆転のサプライズ・ノミネート。公開時は批評家からそれほど好意的なレビューは受けていなかったが、前哨戦後半戦でサンドラ・ブロックのBUZZが上昇するにつれ、作品の評価も高まっていたようだ。興行収入も2億ドルを超える大ヒット作で、アカデミー協会としては嬉しい誤算か。SFモキュメンタリー「第9地区」も堂々のノミネート。計4部門で候補にあがる大健闘を見せた。
一方で落選組はクリント・イーストウッド監督の「インビクタス 負けざる者たち」。主演男優賞、助演男優賞のみの候補にとどまった。「ハングオーバー」は同じワーナー作品に遅れをとるまさかの事態。やはりコメディー作品はまだアカデミー賞で市民権を得ることは出来ないようだ。作品賞ノミネート10作品を見渡すと、うち5本は1億ドル超のヒット作で、授賞式の視聴率アップを目指すアカデミー協会の思惑通りにコトが進んだ印象だ。
演技賞部門は概ね順当な結果だが、助演女優賞でマギー・ギレンホール(Crazy Heart)がノミネートされるサプライズ。主演男優賞で本命視される共演ジェフ・ブリッジスへの援護射撃になるだろう。
脚色賞部門では、強豪を押しのけ、小品「In the Loop」が堂々のノミネート。撮影賞部門では、ロジャー・ディーキンス(A Serious Man)やディオン・ビーブ(NINE)などの名手を抑えて、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」のブリュノ・デルボネルがノミネートされる波乱。「ハリポタ」は今回まったく下馬評に名前が挙がっていなかったが、重要な技術賞で一矢を報いて見せた。
外国語映画賞部門では、カンヌ国際映画祭のワンツー、パルムドール受賞の「白いリボン」とグランプリ受賞の「A Prophet」が揃ってノミネート。受賞もこの2本で争うことになりそうだ。
そして日本人注目の長編アニメーション映画賞だが、期待の「崖の上のポニョ」は残念ながら落選。下馬評では5番手評価だったが、フランス製アニメ「The Secret of Kells」の強襲に遭い、ノミネートを逃した。
第82回アカデミー賞全ノミネーションリストはこちら
[ノミネーション最終予想] 作品賞
有力コンテンダー
(500)日のサマー
アバター
しあわせの隠れ場所
第9地区
17歳の肖像
ハングオーバー
ハート・ロッカー
イングロリアス・バスターズ
インビクタス 負けざる者たち
NINE
プレシャス
A Serious Man
A Single Man
スター・トレック
カールじいさんの空飛ぶ家
マイレージ、マイライフ
かいじゅうたちのいるところ
The White Ribbon
下馬評TOP5
アバター
ハート・ロッカー
プレシャス
マイレージ、マイライフ
イングロリアス・バスターズ
カールじいさんの空飛ぶ家
インビクタス 負けざる者たち
17歳の肖像
A Serious Man
ノミネート枠拡大の影響がどう出るか?
ノミネート枠が10作品に拡大されたことで予想のあり方が大きく変わった作品賞部門。ポイントはこのノミネート枠拡大が授賞式の視聴率アップを目的としていることで、主催者側の思惑を会員たちがどれだけ汲み取るかだ。アカデミー協会としては、授賞式を盛り上げるために出来るだけ"話題作"が候補に挙がってほしいというのが本音だろうが、近年のアカデミー賞は独立系のクオリティフィルム重視の性格を強くしている。今回の改革でこの傾向がどれだけ変化するか。
上位6本はノミネート当確。残りの4本は?
通常の5枠であれば、前哨戦実績上位5作品「ハート・ロッカー」「アバター」「マイレージ、マイライフ」「イングロリアス・バスターズ」「プレシャス」がすんなりとノミニーを勝ち取っただろう。この5作品と、昨年の「ウォーリー」落選の反動から票が集まると見られている「カールじいさんの空飛ぶ家」までは順当にノミネートを勝ち取るだろう。残る4つの椅子に協会が望むビッグタイトルは、知名度の高い大ヒットした「スター・トレック」「ハングオーバー」「しあわせの隠れ場所」、あるいはスター総出演のミュージカル「NINE」あたりだろうが、果たして会員たちは素直にこれらの作品に票を投じるだろうか。答えは否だろう。何しろ、ノミネートを確実視される作品の中に大ヒット作が3本も含まれており、すでに話題作りには事足りているように見える。今回のノミネート枠拡大をよく思っていない会員も多いようで、あからさまな話題作偏愛でアカデミー賞の質を落とすような行為は無益と判断されるだろう。
小品のクオリティフィルムが票を集める
というわけで、前哨戦実績も豊富な小品「A Serious Man」「17歳の肖像」は逆に票を集めやすそう。前者はアメリカ製作者組合賞で落選しているが、インディ系の雄コーエン兄弟作品とあって会員からの人気も高い。ノミネート枠拡大反対派からこぞって票を集めるだろう。後者は去年もっとも高い評価を得たイギリス映画。会員に愛されるクオリティフィルムだ。
イーストウッドは今年こそ順当にノミネート?
また、メジャー配給ながら、アカデミー会員たちからのリスペクトも厚いクリント・イーストウッド監督作「インビクタス 負けざる者たち」もギリギリのラインながら圏内に滑り込みそうな気配。イーストウッド作品は周りの期待も大きい分課せられるハードルも高く、昨年も「グラン・トリノ」「チェンジリング」という2本の傑作を輩出しながら作品賞候補は逃している。ただし、その2本とも、ノミネート枠が10本だったら候補入りしていただろうことを考えれば、今回の新作も候補入りしてしかるべきだろう。
常連フォックス・サーチライトのイチオシ
もう1本、インディ作品が選ばれるとすれば「(500)日のサマー」が有力だ。配給は「サイドウェイ」や「JUNO/ジュノ」などを世に送り出してきたアカデミー賞の常連フォックス・サーチライト。今年は一押しだったヒラリー・スワンク主演の伝記ドラマ「Amelia」がコケ、「~サマー」1本で勝負という懐事情がある。前哨戦では苦戦しているものの、得意のFYCキャンペーンで逆転があっておかしくない。ただ、同社は昨年「スラムドッグ$ミリオネア」で悲願の作品賞受賞を果たしたばかり。会員に牽制の気持ちが働く可能性もある。
外国語作品のエースが逆転ノミネートも
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞の「The White Ribbon」も侮れない。外国語作品でノミネートの可能性があるとすればこの作品だけだろう。ただし、米国内の配給は「17歳の肖像」と同じソニー・ピクチャーズ・クラシックスで、これも配給のバランスから投票を控える動きがあるかもしれない。
PGAノミネートのSFモキュメンタリーも有力
小品ながら1億ドル超の大ヒットを記録した「第9地区」もノミネートの可能性は低くない。アメリカ製作者組合賞では「A Serious Man」らを差し置いてノミネートされており、クオリティも申し分ない。ドキュメンタリー・タッチで撮影されたSFムービーという新たなジャンルの扉を開いたエポック・メイキング的な作品としての評価も高く、会員の間にもファンは多いだろう。
「アバター」さえいなければ......
SFムービーといえば夏場に大ヒットした「スター・トレック」も外せない。オリジナルを大胆に、かつファンの期待を裏切ることなく"リ・イマジネーション"した新シリーズの序章。レベルの高い娯楽映画で、アカデミー賞候補の資格は十分。技術部門の評価に終わらせるには惜しすぎるクオリティだ。ただ、SFジャンルは今年「アバター」というお化け映画がはるか頭上に君臨しており、「スター・トレック」支持層の票を軒並み奪い去ってしまうだろう。
コメディー不遇は続くのか
今回作品賞部門で大きなポイントとなるのが、「ハングオーバー」がノミネートされるか否か。これまで長年冷遇され続けてきたコメディー映画が、ノミネート枠の拡大でようやく陽の目を見ることになるのか。あるいは不遇の歴史は続くのか。2億ドル超の大ヒットを記録し、批評家からも高い評価を得たこの作品が選から漏れるようだと、コメディー作品が正当な評価を受けられないことへの批判が叫ばれることになりそう。
ワインスタイン兄弟のパワーを侮るなかれ
最後に1本、不気味な存在なのが「NINE」だ。ごり押しキャンペーンで有名なワインスタイン兄弟の今年のイチオシ作品で、封切り後に不評が伝えられてからも、追撃の手は緩められていない。ミラマックス時代から、「ショコラ」「サイダーハウス・ルール」など、劣勢が予想されていた作品を同様の手法で候補に滑り込ませた実績を持つだけに、ワインスタインのノウハウは他コンテンダーにとっては恐怖だろう。逆転があっても何の不思議もない。
結論:
「アバター」「ハート・ロッカー」「プレシャス」「マイレージ、マイライフ」「イングロリアス・バスターズ」「カールじいさんの空飛ぶ家」までは当確。「17歳の肖像」「A Serious Man」「インビクタス 負けざる者たち」もほぼ安泰だろう。最後の1本は流動的。「第9地区」「ハングオーバー」「スター・トレック」「NINE」「(500)日のサマー」「The White Ribbon」の5本で1席を争う。最上位に名前を挙げたいのは「ハングオーバー」。決してアカデミー賞向きな作品ではないかもしれないが、アカデミー賞向きでない作品がノミネートされてはじめて、ノミネート枠拡大には意義があったと少しは肯定的な気持ちになれそうだ。
管理人予想

アバター |

ハート・ロッカー |

イングロリアス・バスターズ |

プレシャス |

マイレージ、マイライフ |

カールじいさんの空飛ぶ家 |

17歳の肖像 |

A Serious Man |

インビクタス 負けざる者たち |

ハングオーバー |
アバター
ハート・ロッカー
プレシャス
マイレージ、マイライフ
イングロリアス・バスターズ
カールじいさんの空飛ぶ家
17歳の肖像
A Serious Man
インビクタス 負けざる者たち
ハングオーバー
[ノミネーション最終予想] 監督賞
有力コンテンダー
マーク・ウェブ((500)日のサマー)
ロネ・シェルフィグ(17歳の肖像)
ジョエル&イーサン・コーエン(A Serious Man)
トム・フォード(A Single Man)
ジェームズ・キャメロン(アバター)
ニール・ブロムカンプ(第9地区)
キャスリン・ビグロー(ハート・ロッカー)
クエンティン・タランティーノ(イングロリアス・バスターズ)
クリント・イーストウッド(インビクタス 負けざる者たち)
リー・ダニエルス(プレシャス)
J・J・エイブラムス(スター・トレック)
ピート・ドクター(カールじいさんの空飛ぶ家)
ジェイソン・ライトマン(マイレージ、マイライフ)
スパイク・ジョーンズ(かいじゅうたちのいるところ)
ミヒャエル・ハネケ(The White Ribbon)
下馬評TOP5
キャスリン・ビグロー(ハート・ロッカー)
ジェイソン・ライトマン(マイレージ、マイライフ)
クエンティン・タランティーノ(イングロリアス・バスターズ)
ジェームズ・キャメロン(アバター)
クリント・イーストウッド(インビクタス 負けざる者たち)
解説
世間ではキャスリン・ビグロー(ハート・ロッカー)とジェームズ・キャメロン(アバター)の元夫婦がオスカー像を争う図式が面白おかしく喧伝されているが、ノミネーション発表の瞬間、候補入りが間違いないこの2人の名前は注目に値しない。固唾を呑んで発表を待つべきは、リー・ダニエルス(プレシャス)、クリント・イーストウッド(インビクタス 負けざる者たち)、ニール・ブロムカンプ(第9地区)、ミヒャエル・ハネケ(The White Ribbon)らの名前だ。
前述のビグロー、キャメロンに加え、クエンティン・タランティーノ(イングロリアス・バスターズ)、ジェイソン・ライトマン(マイレージ、マイライフ)まではノミネート当確ランプが点灯。残る1枠を数人のコンテンダーが争う展開だ。
最右翼はアメリカ監督組合賞に黒人として初めてノミネートされたリー・ダニエルスだが、この部門においては黒人であることがハンデとなる(何しろあのスパイク・リーですらノミネート経験がない!)。ハンデを覆すにはダニエルスのキャリアは浅すぎるし、人脈も少ない。オプラ・ウィンフリーをはじめとする影響力の強いシンパの存在は心強いが、逆効果になる可能性もある。
逆に業界内ではすでに神格化されている感のあるクリント・イーストウッドだが、昨年2本の強力作品を送り込みながら作品・監督賞部門ともに候補落ちしたところを見ると、今回も強気なことは言えない。イーストウッドの近作と比べて今回の新作が図抜けていいという評価はほとんど聞かれず、監督賞ノミネートまでのパワーはない。
最大の惑星はカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作「The White Ribbon」を引っさげてオスカー戦線に殴り込みをかける、オーストリアの鬼才ミヒャエル・ハネケだ。作品は米国内でもすこぶる高く評価されており、作品賞部門でも候補入りのチャンスがある。もともと監督賞部門は外国語映画から1人候補が選出される傾向があり、今年その対象になりそうなのはハネケのみ。逆転の目は十分にある。
結論
アメリカ監督組合賞ノミネートの実績は周囲が想像する以上に強力。リー・ダニエルスがライバルを抑えてノミネートを勝ち取るだろう。
管理人予想
キャスリン・ビグロー(ハート・ロッカー)
ジェームズ・キャメロン(アバター)
クエンティン・タランティーノ(イングロリアス・バスターズ)
ジェイソン・ライトマン(マイレージ、マイライフ)
リー・ダニエルス(プレシャス)
[ノミネーション最終予想] 主演男優賞
有力コンテンダー
ジョセフ・ゴードン=レヴィット((500)日のサマー)
トビー・マグワイア(マイ・ブラザー)
ジェフ・ブリッジス(Crazy Heart)
ジェレミー・レナー(ハート・ロッカー)
マット・デイモン(インフォーマント!)
モーガン・フリーマン(インビクタス 負けざる者たち)
サム・ロックウェル(月に囚われた男)
ダニエル・デイ=ルイス(NINE)
ヴィゴ・モーテンセン(The Road)
マイケル・スタルバーグ(A Serious Man)
コリン・ファース(A Single Man)
ロバート・ダウニー・ジュニア(シャーロック・ホームズ)
ジョージ・クルーニー(マイレージ、マイライフ)
下馬評TOP5
ジェフ・ブリッジス(Crazy Heart)
ジョージ・クルーニー(マイレージ、マイライフ)
コリン・ファース(A Single Man)
モーガン・フリーマン(インビクタス 負けざる者たち)
ジェレミー・レナー(ハート・ロッカー)
解説
下馬評人気の高い5人のコンテンダーは正直なところ鉄板。アメリカ俳優組合賞、ブロードキャスト批評家賞には5人揃ってノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞でもジェレミー・レナー以外の4人がノミネートされている。GG賞を外されたレナーにしても、その他の賞での活躍ぶりは他を圧倒しており、他コンテンダーが入り込む余地はほとんどない。
それでも逆転候補を無理やり挙げるなら、ゴールデン・グローブ賞でジェレミー・レナーを逆転したトビー・マグワイア(マイ・ブラザー)が1番手になるだろう。作品の評価がイマイチで前哨戦では苦戦を強いられているが、俳優仲間の多いマグワイアだけに同業からの得票に恵まれそうだ。同業からの得票という点ではマット・デイモン(インフォーマント!)も負けていない。不安要素は有力視される助演男優部門との票割れだが、そもそも役柄のインパクトでは大幅な増量で役作りに励んだこちらが上。ノミネートがあってもおかしくない。
結論
他、ダニエル・デイ=ルイス(NINE)、ヴィゴ・モーテンセン(The Road)、マイケル・スタルバーグ(A Serious Man)らにも一縷の望みはあるものの、やはり現時点でのTOP5には割って入れそうもない。下馬評通りの結果に落ち着きそうだ。
管理人予想
ジェフ・ブリッジス(Crazy Heart)
ジョージ・クルーニー(マイレージ、マイライフ)
コリン・ファース(A Single Man)
モーガン・フリーマン(インビクタス 負けざる者たち)
ジェレミー・レナー(ハート・ロッカー)
[2009 Precursors] アメリカ監督組合賞はキャスリン・ビグローが受賞!
混戦模様とされる今年のアカデミー賞戦線だが、DGAでのキャスリン・ビグロー受賞で「ハート・ロッカー」が一気に頂点に向けて前進した。製作者組合賞とのダブル受賞で、堂々の本命だ。2000年以降、DGA受賞者は2回の例外を除いて全てオスカー像を手にしている。その2回の例外も2000年(アン・リー「グリーン・デスティニー」)と2002年(ロブ・マーシャル「シカゴ」)なので、2003年以降は6年連続で受賞者が一致している。キャスリン・ビグローはソフィア・コッポラ以来、女性としては2人目のDGAノミニーで、受賞は初となる快挙。これで情勢は一気にビグロー優位に傾いた印象だ。
[ノミネーション最終予想] 主演女優賞
有力コンテンダー
ズーイ・デシャネル((500)日のサマー)
キャリー・マリガン(17歳の肖像)
シャルロット・ゲンズブール(Antichrist)
ゾーイ・サルダナ(アバター)
サンドラ・ブロック(しあわせの隠れ場所)
アビー・コーニッシュ(Bright Star)
ペネロペ・クルス(抱擁のかけら)
メリル・ストリープ(恋するベーカリー)
メラニー・ロラン(イングロリアス・バスターズ)
メリル・ストリープ(ジュリー&ジュリア)
ヘレン・ミレン(The Last Station)
シアーシャ・ローナン(ラブリーボーン)
マリオン・コティヤール(NINE)
ガボーレイ・シディベ(プレシャス)
ミシェル・モナハン(Trucker)
エミリー・ブラント(ヴィクトリア女王 世紀の愛)
下馬評TOP5
サンドラ・ブロック(しあわせの隠れ場所)
メリル・ストリープ(恋するベーカリー)
キャリー・マリガン(17歳の肖像)
ガボーレイ・シディベ(プレシャス)
ヘレン・ミレン(The Last Station)
解説
前哨戦序盤はメリル・ストリープ(ジュリー&ジュリア)VSキャリー・マリガン(17歳の肖像)の新旧スター対決の様相だったが、中盤戦からはストリープが独走、このまま3度目のオスカー像を手中にするかと思われた。しかし終盤戦にきて突如サンドラ・ブロック(しあわせの隠れ場所)が急上昇。ブロードキャスト批評家賞でストリープとタイ受賞を果たすと、余勢を駆ってゴールデン・グローブ賞、アメリカ俳優組合賞と重要賞を総なめしてしまった。もはや完全に勢いは逆転しており、このまま初のオスカー像を手にする確率が高い。
この部門は「プレシャス」のガボーレイ・シディベを含めた4人までがノミネートLOCK状態で、予想の焦点は最後の椅子に誰が座るかに絞られる。実績一番手はヘレン・ミレン(The Last Station)で、下馬評でも彼女のノミネートは堅いとする声が多い。ただし、この部門は近年、フレッシュな美人女優に甘い傾向が出ており、言っては悪いが老年のミレンより若さで勝るコンテンダーが上位にくる可能性もある。逆転候補一番手は「つぐない」でも可憐な魅力でアカデミー会員たちをノックアウトしたシアーシャ・ローナン(ラブリーボーン)。作品の評価は今ひとつだが、助演男優部門でスタンリー・トゥッチも有力視されているように、演技賞部門なら勝負になる。アメリカ俳優組合賞でアンサンブル演技賞を受賞した「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロランも侮れない。助演部門に回るとの噂もあるが、こちらのほうが候補の可能性は高い。ほか、アビー・コーニッシュ(Bright Star)、エミリー・ブラント(ヴィクトリア女王 世紀の愛)、ズーイー・デシャネル((500)日のサマー)など若く美しいコンテンダーたちが逆転を狙う。そしてあの大ヒット作「アバター」も、コンピューター処理された"間接演技"ながら、ゾーイ・サルダナを主演女優賞にプッシュしているのが何とも不気味。彼女がノミネートされるようなら、本当の意味で映画のあり方が変わる瞬間と言える。
結論
シアーシャ・ローナンは前哨戦実績こそ劣るが、最重要視していいブロードキャスト批評家賞で主演女優賞にノミネートされており、逆転の可能性は十分。アカデミーの老会員たちが本気で育てていきたいと願う逸材で、「つぐない」に続くノミネートがありそうだ。"子役"が2度のアカデミー賞候補に挙がるケースは稀だが、美貌と演技力の双方に恵まれたスター候補のローナンなら高いハードルをクリアできるだろう。
管理人予想
サンドラ・ブロック(しあわせの隠れ場所)
メリル・ストリープ(恋するベーカリー)
キャリー・マリガン(17歳の肖像)
ガボーレイ・シディベ(プレシャス)
シアーシャ・ローナン(ラブリーボーン)
[ノミネーション最終予想] 助演男優賞
有力コンテンダー
アルフレッド・モリーナ(17歳の肖像)
ピーター・サースガード(17歳の肖像)
クイントン・アーロン(しあわせの隠れ場所)
アレック・ボールドウィン(恋するベーカリー)
ブライアン・ジェラティ(ハート・ロッカー)
アンソニー・マッキー(ハート・ロッカー)
クリストフ・ヴァルツ(イングロリアス・バスターズ)
マット・デイモン(インビクタス 負けざる者たち)
スタンリー・トゥッチ(ジュリー&ジュリア)
クリスチャン・マッケイ(Me and Orson Welles)
ウディ・ハレルソン(The Messenger)
クリストファー・プラマー(The Last Station)
スタンリー・トゥッチ(ラブリーボーン)
下馬評TOP5
クリストフ・ヴァルツ(イングロリアス・バスターズ)
ウディ・ハレルソン(The Messenger)
スタンリー・トゥッチ(ラブリーボーン)
クリストファー・プラマー(The Last Station)
マット・デイモン(インビクタス 負けざる者たち)
解説
完全な1強状態となってしまった今年の助演男優部門。カンヌ出品時からクリストフ・ヴァルツの怪演は話題だったが(男優賞を受賞)、全米でお披露目された後もその評価は高まる一方だった。まさに奇跡的な配役で映画の顔となったヴァルツのオスカー受賞はほぼ間違いなしだろう。2年前に受賞したハヴィエル・バルデムのケースにそっくり当てはまる。
受賞レースでは完全に当て馬になってしまうこと確実の他の4人だが、これまた予想が難しい。重要視される前哨戦、SGA、ゴールデン・グローブ賞、ブロードキャスト批評家賞の全てでノミネートされているウディ・ハレルソン(The Messenger)、マット・デイモン(インビクタス 負けざる者たち)、スタンリー・トゥッチ(ラブリーボーン)の3人が上位だが、実は3人とも、対象作のほかにもう1本活躍作がある点が有利に働いている(ハレルソン「2012」、デイモン「インフォーマント!」、トゥッチ「ジュリー&ジュリア」)。ただし、ハレルソン以外は逆に票割れを懸念する声もあり、候補落ちの危険も十分にある。
結論
前哨戦実績では劣るが、作品の力で逆転を狙うのがアンソニー・マッキー(ハート・ロッカー)。共演ブライアン・ジェラティとの票割れが気になるところだが、作品支持者のほとんどはマッキ―に票を投じるだろう。今年のアカデミー賞戦線はサンダンスとトロント国際映画祭での「プレシャス」2冠から始まったと言ってよく、「プレシャス」自体のBUZZは下降傾向とはいえ、黒人たちの活躍がひとつのキーワードとなることは間違いない。ほかの演技賞部門でも1人は黒人俳優がノミネートされそうな気配で、ならばここはマッキ―に票が集まっておかしくない。
管理人予想
クリストフ・ヴァルツ(イングロリアス・バスターズ)
ウディ・ハレルソン(The Messenger)
スタンリー・トゥッチ(ラブリーボーン)
クリストファー・プラマー(The Last Station)
アンソニー・マッキー(ハート・ロッカー)
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